入れ歯でも・・・

teeth

骨が弱く、抜けたところにインプラントで歯を回復することが難しい場合や、全身疾患のために手術が行えない人は入れ歯を入れます。
入れ歯だと、どうしても老けた感じがして嫌だと言う人もいますが、最近の入れ歯はかなり進化しています。

保険治療ではプラスティックでしか作ることができませんが、自費であれば、材料を自由に選べます。
金属で薄く丈夫に作ることで、温度感覚や舌触りも良くなり、発音も上手にできるようになります。

金属に特殊な加工を行う事で、食べ物の味を沁みさせて、粘膜の接触感覚を伝える入れ歯と言うのもあります。
また、非常に柔らかい材質で作ることで、でこぼこの顎でもきれいに密着させて落ちないようにすることもできますし、
数本でも歯が残ってるのならば、そこに磁石を入れて固定する方法もあります。

インプラントとの結合も可能で、実は入れ歯と言うのは自由度が非常に高く、どんなに困難なケースでも、作れないことが無いのです。

昔から入れ歯は相当に研究が行われていて、材質から形態まで様々な手法が考え出されてきました。
粘膜での咀嚼と言うハンデがあるのですが、どんな口の中でも噛む能力を回復させられるのは入れ歯しかありません。

大きな手術であごの一部を欠損してる人も、入れ歯であごの骨から頬の一部、歯までを回復するような処置も可能です。

たかが入れ歯と思われますが、されど入れ歯なのです。
しかも入れ歯に使える歯は、大きさから色から自由に変更ができます。
顎の骨に制限されてるインプラントや自然の歯よりも、口のデザインを大きく変更できる部分は、審美回復と言う意味では有利なのです。

photo by: tuppus

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2014年9月23日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:実際の治療

歯が無いんです



審美の治療にはさまざまなケースが存在しますが、欠損を放置してる人も多いですね。
歯が無くなった状態で放置すると、いろんなトラブルが発生します。

歯が無くなると、隣の歯が移動してきて、隙間を埋めようとします。これはとても良くないことで、歯が傾いてしまいます。
傾くと、その下の部分は汚れが溜まりやすくなり、歯ブラシも届きません。むし歯の原因にもなるのですね。
一度倒れた歯を起こすのはとても苦労します。
何しろ、何本もの歯が移動してるので、本当に元の位置に戻すなら矯正するしかありません。
ですが、実際に矯正をしてまで、全部の歯を動かすことはありません。通常はそのままで何とか対応をします。

しかし歯並びが悪くなっていますから、正常な歯並びと比べると見た目も悪く、口の機能も衰えてしまいますね。

欠損が多い場合はブリッジやインプラントと言った、間を作る方法で埋めていかなくてはいけません。
残ってる歯の数が多いなら、ブリッジが有効ですが、健康な歯でも削らなくてはいけないこと、一番奥では使えないこと、傾いてる歯には難しいこと、
などの欠点があります。

インプラントは、骨に人工の根を作る技術で、周囲の歯の状態に関わらずに歯を作ることが出来ます。
健康な歯を削ることもありませんし、どこにでも入れることが出来ます。

デメリットとしては、
高額になる。骨が薄いと出来ない。病気や体質で出来ないこともある。

と言う事です。
歯を失う理由はいくつもあります。ですが、無くなったらすぐに何かを入れておきましょう。
他の歯が移動しては、治療が複雑になってしまいますからね。

photo by: Meanest Indian

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